実直な歩みと
職人技が生み出した
ものづくりの精神
本目立てへのこだわり
私たちは、タガネで一目ずつ鋭利な刃を起こす「本目立て」にこだわり抜きました。手作業による目立ての技術と精度を機械で再現するため、 何百回もの試作を行い、ついには機械製造会社との連携で自社開発のNCマシンによる本目立てに成功します。鋭利で複雑な刃の配列によって抜群の切れ味を誇る本目立ては、 まさに「ツボエの極上おろし金」の立役者。おろし金の最高峰の技術は「本目立て」によって生まれたのです。
極上のおろし金を目指して
「最高の切れ味、最高の使い心地を、おろし金で追求したい」。その心意気は、おろし金そのもののデザイン、ブランディングにも表しています。 「ツボエの極上おろし金」「ツボエのSHIRO」「irogami」と展開する3つのブランドは、機能美を追求した代々続くものづくりの賜物。極上の切れ味は一日にしては成りません。 とりわけ「ツボエの極上おろし金」は、真摯なものづくりに向き合う私たちの努力の結晶といっても過言ではありません。
歴史とストーリーで確立した新ブランド
この先100年、200年と続く企業に導くため、取り組んだのが自社開発製品を含めたブランディングです。ツボエの極上おろし金の「極上」というネーミングは、情熱を注いできたおろし金の歴史、複雑な刃を生み出した本目立ての技術、製品へのゆるぎない自信の表れでもあります。パッケージなどのグラフィック、販売や流通においても、私たちの強みを生かす唯一無二のブランドであるということを意識し、徹底しました。 「ツボエの極上おろし金」、これをより快適に使うための名脇役「ツボエのSHIRO」、さらにそこへ華を添えるカラフルな「irogami」には、一つ一つの役割と共にブランドストーリーが描かれています。
生産性とアイデアを生む仕事環境
製品をつくるにあたっては、丁寧さと繊細さ、出来上がりを見るシビアな目線が必要になり、根を詰めた作業には仕事環境が整っていることも大切です。例えば、重い材料や工具が入ったコンテナはキャスター付きのワゴンを取り入れ、体の負担や無駄な作業導線が出ないように。工場内の整理整頓を徹底することで、作業全体の効率化を図ってきました。誰もが働きやすい環境は、労働意欲や新たなアイデアを生み出し、ブランド確立に通じる重要なファクターになります。
エシカルなものづくり
私たちは近年、環境保全や社会へ配慮したものづくりにも力を注いでいます。 まず、過剰包装をなくすために、「ツボエの極上おろし金」をはじめとする、ツボエのオリジナルブランドは全て、包装紙を巻かなくても十分喜んでいただけるパッケージデザインにしました。
ギフト用ラッピングが使い捨てられてしまうという問題点を危惧し、公式オンラインショップでの販売のみ、リサイクルが可能な布製の巾着袋を購入いただくという取り組みも始めております。さらに、「脱プラスチック」につとめ、順次パッケージのリニューアルも行い、地球、社会、人に意識したものづくりを行ってまいります。